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寂しい歌を優しく歌う、孤独のメルヘン弾き語り。 クロネコナイフ 鈴木涼 の 公式ブログです。

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「哀しいことは、小さな歌にして。」     クロネコナイフ 入魂のアルバム 
「夜明けのプレリュード」
夜明けのプレリュード
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靴下

「靴下」

サンタクロースが来なくなったのは、
靴下を用意しなくなったせいかもしれません。

いつからかは忘れました。
けど、どうしてかやめたのかはわかります。

靴下なんかに入り切らない大きなものが、欲しくなったんだもの。

それは、例えば大きなブロック。
1000ピースもあったジクゾーパズル!
もっと大きく、天体望遠鏡!
ゲームソフト!…はむしろ小さかったけど。
新しい服、新しい靴、自転車…もっと遠くへゆくためのもの。
新しい本、新しいCD、もっと楽しむための知識。
そして、ああ、新しい自分、もっと遠く、もっと遥かな、ぼくの夢、未来、……未来!!

………。


…靴下を、

靴下を出しておかなきゃ。


靴下を、出しておかなきゃ。
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いちょう並木には、都市の香り。

「いちょう並木には、都市の香り。」


新宿の、摩天楼直下に、黄色い絨毯。

俯き歩く癖がやっぱり治らなくて、今まで気づかなかったけど、
ああ、ここは、いちょう並木だったのだ。

いちょう は、シティ派の植物だと思う。

アスファルトの黒、コンクリートの白にくっきりと、確かな主張、ささやかな自然。

それはこの風の吹き溜まりみたいな街に残された、最後の絵画性。

いちょう の黄金色が路地を染める時、東京は生活感をとりもどし、たまらなく綺麗だ。

ギフト

「ギフト」

届け物のダンボールあけるの好き。
  ドラゴンクエストの、宝箱を開けるときのような。

 お父さん、はがねのつるぎ は いらないから、
  プレイステーション3をください。

「日めくり」

「日めくり」

ぼくの部屋のカレンダーは2月のまま
雪だるまのイラストが憎たらしい今日も熱帯夜
カレンダーをめくらなくとも季節はめぐるのに
どうして歩き出さなきゃ僕は進めない

あのとき感じたことを、今さら歌にしてるのです。
もうすでに、心はそこになくとも、
音楽はやっと今、追いついたところらしいので。

鍵盤から手を離すと、あ、今から9月。
半年前とは違う、ぼくが五線紙にはいる。
僕も、実は変わってたみたいだ。


自我

「自我」

あれは確か中学生、はじめて独りで本屋へ行った。

駅前じゃなくて郊外の、少し大きな二階建て。

レンタルビデオも借りられる、山向こうの本屋さん。

いつもはお母さんと来るけれど、今日は独り、

別にたいした意味はない、ちょっと自転車こぎたかっただけ。

やましい本を買うわけじゃないんです。


独りで自動ドアくぐる、ふわっとエアコン。

気取ってノベルスの方いってみたりね。

インクの匂いが心地いい。

新刊漫画の、ビニール包装された感じが好き。
中は、見れない。

はじめて目にする雑誌をパラとめくったときの手に汗。

知らないことがいっぱいある、ということ。

お母さん、あなたの知らない僕が生まれたということ。
あなたの知らない世界が、僕の本棚に加わったということ。