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猫にもそれぞれの生き方?

きのう、夕闇せまる帰り道、二匹の猫に出会った。

一匹は茶色と白のミックスで、見るからにやせているが、しかし毛並みは意外なほど滑らかで整っている、まあ美猫と言えた。
やたら人懐こく、手を差し出すと顔をすりつけてくる。
目的はわかりやすいぐらいはっきりしている。
餌を求めているのだ。
処世術に長けたヤツだと思った。

もう一匹は少し体の大きな黒猫で、いわゆる靴下ねこであった。
彼は、我関せず、ヒトにこびる友達のあさましい行動を軽蔑するように見ている。壁ぎわを定位置としていて、鳴き声ひとつなく、少しも、なびくことはない。


猫にも、それぞれの性格があるのだ。


それにしても、茶色チビのサービス精神は異常で、初対面の人間に腹まで見せてくる。
そこまで懐いてきたものを、無下に見捨ててはいけないのが、猫好きの人情というか宿命というものである。
好きなだけ触らせてもらって何もなしというのも、なにか義理を欠くというか、いやそんなんじゃなくて、ここで不信感をもたれたら次から懐かなくなるかもしれない、という恐怖心が、そうさせるのだ。

あいにく、何も持ち合わせがなかったので、スーパーでわざわざ猫用の鳥肉を買って戻ってしまった。

大盤振る舞いである。
自分の食料にも、困る昨今であるのに。

それをみた時の茶色チビの興奮ぐあいといったら、やはり君は分かりやすいな、と僕の自尊心をくすぐるに十分であった。
どこまでも人心を捉えた猫だ。

そして茶色チビは鳥肉を咥えるや、もはや僕のことなど見もしないでガツガツと食い始めたが、問題は靴下ねこの方だ。

匂いを嗅ぎつけたのか、ようやく のそのそ とこちらへ歩いてきた靴下ねこ。

しかし、すでに鳥肉は半分以上なくなっていて、靴下ねこも奪おうという姿勢を見せず、やがておずおずと定位置へと戻ってしまった。

そこで僕は、茶色チビに悪いと思いながら、肉片をひとかけ取り上げて、不動の靴下ねこに投げてやった。

しかし、彼は一向に手をつける様子がない。

その姿は、まるで、

「俺はこいつとは違うんだ。人に媚びて得たメシなんかが喰えるかよバーロー。バカにしやがって」

と、語っているかのようで、

さっきまでの獣性をケロリと忘れたように再び猫をかぶった茶色チビと、あまりにも見事なコントラストを描いていたので、


ああ、やはり猫と人間は似ている。
彼らもまた、揺るがない自己を持っている。
それぞれの生き方でなければ、きっと生けていけない。

と、思ったのだ。
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